21.バイト探しの旅

「全~然~みつ~から~ないよ~!」  アルルが叫んでいた。 「はっ! マールのしゃべり方が移ってる!」 「私~の~しゃ~べ~り~方~を~病原菌~み~た~い~に~言~わ~な~い~で~く~れ~る~?」  マールがアルルを睨ん … “21.バイト探しの旅”の続きを読む

20.貧乏パーティー

「お金がない……」 はじまりの街の拠点に帰ってきて、最初にコンスが言った言葉がこれだ。拠点の宿屋の一室でまったりしていた空気が一瞬で凍った。 「今~回~、連続~で~二~回~も~遠~征~行った~か~ら~ね~ぇ~」 「本来な … “20.貧乏パーティー”の続きを読む

19.打倒火竜!

「そういえば、打倒火竜するにはどうしたらいいんだろう」  勇者の剣を復活させてはじまりの街へ帰る途中でのことだった。 「アルルが言い出したんだろう。しっかりしてくれよ」 「コンスが結構マジで怒ってる~。だって~火竜のこと … “19.打倒火竜!”の続きを読む

18.はじまりの魔法使い

 アルルはゆっくりと語り出す。 「はじまりは、人間の女性と男型の魔物の恋だった。大昔、魔王がこの世を征服しようとしていた時だった」  アルルの瞳は金色に光り輝いていた。まるでこの世のものではないように。アルルの意識は書庫 … “18.はじまりの魔法使い”の続きを読む

17.騎士エルフィンの剣呑

 エルフィンとコンスは物陰に移動した。あまり皆に聞かれたくない話だったのだ。 「勇者の血を引いているということは、王家の血族に連なるものなんじゃないですか、貴方は」  コンスをみるエルフィンの瞳は剣呑を含んでいた。 「僕 … “17.騎士エルフィンの剣呑”の続きを読む

16.勇者の剣の復活

「コンス、なんで泣いてるの?」  アルルがコンスの顔を覗き込んで言った。 「剣が歓喜してる。感動して泣いてるみたい」 「綺麗になって嬉しかったんだね!」 「ありがとう、アルル。君が言ってることを本当は信じてなかった。でも … “16.勇者の剣の復活”の続きを読む

15.天才鍛冶師エルク

 彼はその高貴な剣と向かい合っていた。 『きっと君は僕の想像できないほど強い敵を切ってきた。素晴らしくて強い剣なんだ』 「この剣を復活させられること光栄に思う」  エルクはまるで戦に赴く前の戦士のような顔をしていた。 「 … “15.天才鍛冶師エルク”の続きを読む

14.勇者の剣と鍛冶師

「ただいま」  速足で寄ってきてファルクを抱きしめる男性がいた。 「今、客が来てるんだ。挨拶してくれ」  慣れた動作でその男性を引き剥がし、ファルクは言った。 「はじめまして」  そこには、金髪碧眼の優美な男性が、立って … “14.勇者の剣と鍛冶師”の続きを読む

13.音痴のアルル、鍛冶屋の恋

「鋼鉄の魔物の殻、助かった。余った分は報酬としてもらう」  ファルクは笑顔で受け取った。 「勇者の剣を打つのは少しだけ待ってほしい」 「行く前に言ってた息子さんが戻ってくるまで?」  アルルは意味あり気にファルクを見てい … “13.音痴のアルル、鍛冶屋の恋”の続きを読む

12.鋼鉄の魔物の倒し方

「なんていうか、どんくさい魔物だね。動きがゆっくりのせいか間抜けな顔に見える。可愛らしいと言っていいのか」  アルルがその魔物の近くまで行って検分している。亀のような魔物だ。 「硬い殻のおかげで外敵がいない。だから、逃げ … “12.鋼鉄の魔物の倒し方”の続きを読む