26.レンタル冒険編Ⅴ(番外編アルミー視点)

「弱点はどこだ!」
 俺はめちゃくちゃ苛立っていた。バルトが行動不能になったせいもある。勝てる気がしない。絶望が俺を襲っていた。
「他の魔物と違って核があるんだ! 身体のどこかに赤くて丸い核!」
「どこにあんだ!」
「毎回変わるからわからない! でも、随時動いたりしないから! 今回の場所をつきとめれば大丈夫!」
「チート!!!」
「当たり前だよ! 幻の花を守る守護神なんだから! 僕たちは花を奪う悪役だよ!」
「幻の花?」
「10年に一度咲く魔力を秘めた花だよ! 自らの魔力で核を作って与えて守らせる花!」
「だから枯れないのか!」
「花からしたら、悪役ってことだけどね。その花は人間からしたら摘まれるためにある。魔法使いからしたら、喉から手が出るほど欲しい花だよ」
 アルルのおかげで少しは希望が見えてきた。
「話し込んでないでフォロー!」
 コンスが切羽詰まった状態のため叫ぶ。塙にレティとコンスが応戦していたが、二人とも消耗が激しい。マンモスは目を潰されて、ひとりで暴れていた。
「アタシがみる!」
 レティは目を凝らす。彼女は特定の物体を透過できる目を持っているのだ。特殊能力らしいが、孤児院出身なので、そのルーツはわからないと言っていた。マンモスをじっと凝視する。その間、コンスが凌ぎ、アルルが囮になっている。逃げるのが上手い。
「マンモスは尻のほうにある! アタシでもいける!」
「了解!」
 レティが短剣で核があるであろう場所を刺す。
「どうだ!」
 眩く赤い光を放って何かがパリンと弾けた。マンモスの巨体が、ガクッと崩れ落ちた。動かなくなったマンモスは普通の大きさになった。あの巨体は核を埋め込まれたことによるもよだったらしい。レティも疲労して、使い物にならないだろう。
「塙は?」
「真ん中だ!」
 レティは叫ぶが、まず、塙の外装を壊すことができなければ、核を壊すことは不可能だ。外装はコンスの剣を通さないほど硬い。
「ピンチを切り抜けたのに、また危機に瀕するのかよ」
 俺の舌打ちが止まらない。
 でも、壊す、壊す、そうか!
「アルル! 塙の中心に風を送り続けてくれ!」
「了解!」
 これでいけるはずだ。
 次回、ごうご期待!






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